無線綴じにおける「のど」と「綴じ代」とは?
無線綴じは、本文の背を糊で固めて表紙を巻く製本方法です。そのため、中綴じのように中央部分(のど)が奥まで開ききらず、数ミリ程度が「隠れる」または「見えづらく」なります。
- のど: 綴じられる側(中央側)の余白のこと
- 綴じ代: 綴じによって見えなくなる部分を考慮した予備の幅
なぜ「のど」の余白が必要なのか?
理由は大きく分けて3つあります。
- 可読性の確保: 余白が少ないと、文字が中央に沈み込んでしまい、本を強く開かないと読めなくなります。無理に開くことでページが抜け落ちたりする危険性もあります。
- デザインの保護: 写真やイラストが中央にある場合、重要な箇所が隠れてしまいます。
- 製本精度の許容: 印刷や断裁にはわずかな誤差が生じるため、ギリギリの設計だと文字が欠けるリスクがあります。
【ページ数別】推奨される綴じ代の目安
本文のページ数が多くなるほど、紙の厚みで中央が開きにくくなります。以下の数値を参考にしてください。
| 総ページ数 | 推奨される「のど」余白(片側) | 備考 |
| ~40P | 10mm ~ 12mm | 比較的開きやすい |
| 41 ~ 100P | 15mm ~ 18mm | 標準的な設定 |
| 101 ~ 200P | 18mm ~ 22mm | 厚みが出てくるため注意 |
| 200P ~ | 25mm以上 | かなり広めに取るのが安全 |
失敗を防ぐための3つのチェックポイント
- 本文用紙の厚みを考慮する: 同じページ数でも、厚い用紙(上質90kgなど)を使う場合は、より広い余白が必要です。
- 左右のページで余白を入れ替える: 偶数ページと奇数ページでは「のど」の位置が逆になります。レイアウトソフトを必ず確認してください。
- プレビューツールを活用する: 画面上では広く見えても、実際に綴じると意外と狭いものです。

綴じ代15mmに設定した確認画像です。十分に余白があるため、本になった時に読みやすく仕上がります。
【無料ツール】入稿前に「綴じ代」をセルフチェック!
当サイトでは、お手持ちのPDFをアップロードするだけで、設定した余白で文字が隠れないか確認できるツールを公開しています。ぜひご活用ください。
