カラー/モノクロ混在冊子印刷について

冊子制作において、すべてをフルカラーで印刷するにはコストがかかります。一方、すべてをモノクロでまとめてしまうと視覚的な訴求力が弱くなることもあります。
「カラー/モノクロ混在印刷」では、カラーとモノクロを適材適所で使い分け、コストを抑えつつ視覚効果の高い冊子が作成できます。
必要な箇所だけカラーにする合理性
たとえば、商品写真やグラフ、図解など、色分けが重要なページだけをカラーで印刷し、本文や文字中心のページはモノクロで印刷することで、コストを抑えつつ訴求力を高めることができます。
- 説明書やマニュアル→重要な操作部分だけカラー、他はモノクロ
- 報告書や論文→グラフページのみカラーで他はモノクロ
- カタログ→表紙だけカラーで本文はモノクロ
このように印刷コストのメリハリをつけることで、予算内で最大限の効果を得ることが可能となります。
コスト削減、視認性の向上、デザインのメリハリなど、メリットの多い印刷方式です。
おすすめの用途
- 会社案内・製品カタログ
- 取扱説明書・ユーザーマニュアル
- 学習教材・参考書
- 社内マニュアル・研修資料
- 報告書・企画書・提案書
- 学校案内・募集要項
無駄のない単価設定
カラー・モノクロそれぞれで料金計算

たとえば、総ページ数が100ページあり、そのうち10ページだけをカラーで印刷したい場合でも、印刷通販サイトによっては全ページを「カラー印刷扱い」とされ、高額な料金が発生するケースが少なくありません。当社では、カラーページはカラー料金、モノクロページはモノクロ料金として明確に区分して計算いたします。
そのため、ほんの数ページのカラー印刷のために、全体の印刷費が無駄に高くなるといったご心配は不要です。
必要な部分にだけコストをかけられる、合理的な印刷をご提供いたします。
印刷機の使い分けで300冊以上にも対応

300冊以上のカラー/モノクロ混在冊子の作成をご希望の場合でも対応可能です。当社では、モノクロページは軽オフセット印刷、カラーページはオンデマンド印刷といったように、それぞれの特性を活かした印刷方式を組み合わせることで、高品質かつコスト効率の良い冊子制作を実現しています。なお、300冊以上の混在冊子は通常のラインナップには含まれておりませんが、ご要望に応じて個別対応が可能です。製本方法や納期、ご予算に応じて最適なご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
軽オフセット印刷との併用
ある程度の数量(300~1500冊)をご注文いただく場合は、モノクロページを軽オフセット印刷で対応することでコストダウンが可能です。カラー部分はオンデマンドフルカラーで対応し、最終的に一冊に製本します。
この方法の魅力
- モノクロページ単価が大幅に低減できます。
- 画質もCTPデジタル製版出力なので安定しています。
この方法の注意点
- 印刷方式が異なるため、色味に多少の差が出ます。
- ページ構成には一定のルールがあります。
最適な印刷方式の選び方
部数 | おすすめの印刷方式 | 特徴 |
---|---|---|
1~300部 | フルカラーオンデマンド | 少部数に最適、価格も安価 |
300~1500部 | カラー:オンデマンド/モノクロ:軽オフ | コストと品質のバランス◎ |
カラー/モノクロ混在冊子印刷におすすめする用紙と特徴
項目 | 用紙 | 特徴 |
---|---|---|
表紙 | コート紙 マット紙 アートポスト | コート紙:両面に光沢があり、カラー写真に適しています。 マット紙:両面が艶消しされた用紙で、カラー写真に落ち着きをあたえます。 アートポスト:表紙に適した両面に光沢がある厚みある用紙。 |
本文 | 上質紙 コート紙 マット紙 | 上質紙:筆記性もよく、価格も安価でカラー、モノクロ印刷に最適 コート紙:両面に光沢があり、カラー写真に適しています。 マット紙:両面が艶消しされた用紙で、カラー写真に落ち着きをあたえます。 |
印刷の裏透けについて
用紙に印刷した際に、裏面の文字や画像が表側からうっすらと透けて見えることを「裏透け」と呼び、特に両面印刷される冊子印刷では、読みやすさや見た目に大きく関わってくる重要な要素です。
以下のページで原因と対策をまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
カラー・モノクロ混在印刷注意事項
ページカウントの基準は、片面のみカラーの場合は1ページとしてカウントし、表裏両面がカラーの場合は2ページとしてカウントします。
表面がカラーで裏面がモノクロの場合は、カラー1ページ、モノクロ1ページとして計算されます。
ご注文の際は、必ず当社が提供する台割表をダウンロードしていただき、各ページがカラーかモノクロかを明確に指定してください。この台割表への記入は、印刷時の乱丁やその他の事故を防ぐために必須となっております。

無駄なく豪華に冊子作成
印刷コストを抑えながら、伝えたい情報を効果的に表現できるのが「カラー/モノクロ混在印刷」の大きな魅力です。重要なページや図版、写真などはカラーで視認性を高め、それ以外の本文や文章中心のページはモノクロで構成することで、コストとデザイン性のバランスを両立できます。
当社では、このような混在データにも柔軟に対応可能です。
「カラーは必要な部分だけ」という印刷スタイルを採用することで、見た目の印象を損なわず、予算内で効率のよい冊子づくりが実現します。