冊子印刷専門 モノクロドットコム

もちろんカラーも対応安くて高品質を追求
TEL 06-6224-7103
受付時間 月〜金 9:00-18:00

カラーモノクロ対応“オンデマンド印刷”について

オンデマンド印刷で作成

オンデマンド印刷の魅力

オンデマンド印刷(POD:Print on Demand)は従来のオフセット印刷のように「版」を作成する工程がなく、パソコンから直接印刷機へデータを送って出力するため、小ロット・短納期に対応でき、ビジネス用途や少部数冊子の印刷に非常に重宝されています。

版を使わないデジタル印刷方式

オンデマンド印刷とは、必要な部数を必要な時に即座に印刷できる、版を使わないデジタル印刷方式です。通常の印刷で必要となる「刷版」が不要なため、刷版費用が一切かからないのが特徴です。冊子を作る場合、ページ数が多くなるほど刷版の枚数も増えるため、刷版費用が不要という点は大きなコスト削減につながります。ただし、印刷1枚あたりの単価がかかるため、数量が多くなると軽オフセット印刷のほうが安価になることもあります。

オンデマンド印刷の魅力

オンデマンド印刷には様々な魅力があります。従来主流だったオフセット印刷とは異なる特徴を持ち、小ロット・短納期の印刷に非常に適しています。以下は、オフセット印刷と比較した際のオンデマンド印刷の魅力です。

比較項目 オンデマンド印刷 オフセット印刷
版の作成 不要 必要(初期費用が発生)
小ロット ◎ 1部から対応可能 ✕ 単価が割高になる
大ロット △ コスト高になる場合あり ◎ 大量印刷向き

インキ乾燥時間も不要で、短納期が実現できる

オンデマンド印刷は、入稿された印刷データを直接読み取り、印刷から製本(中綴じ・平綴じ)までを一貫して処理できるため、非常に短納期でのご提供が可能です。軽オフセット印刷やオフセット印刷とは異なり、オンデマンド印刷ではインキを使用しません。
そのため、インキを乾かす時間が不要であるだけでなく、インキの裏写りもありません。特にカラー印刷では各色が重なり合うため、印刷直後に動かすとインキが擦れたり裏写りが生じることがありますが、オンデマンド印刷ではそのような心配がなく、安心してご利用いただける点も大きな魅力の一つです。

印刷スピードの違い<軽オフセット比較>

オンデマンド印刷機は1冊からでも作成可能ですが、最大の弱点は印刷速度が遅いことです。
A4片面 < A4両面 < A3片面 < A3両面のように印刷する面数が多くなるほど速度は低下します。

例えば、当社の軽オフセット印刷機ではA3両面印刷が7,000〜8,000枚/時の速度で印刷可能ですが、オンデマンド印刷機では1,000〜2,000枚/時まで低下します。ただし、軽オフセット印刷では印刷後に製本のための丁合(ページを順番に並べる作業)が必要ですが、オンデマンド印刷機では丁合済みの状態で印刷されるため、製本工程を含めたトータルの生産性は約半分程度となります。

このため、印刷速度やカウンター料金の面から、オンデマンド印刷機は大量ロットの印刷には適していないと言えます。

見当(印刷位置)ズレが生じない

オフセットカラー印刷では、「CMYK」の4色それぞれの印刷位置を正確に合わせることで、美しいカラー写真や文字を再現します。この位置合わせが不正確だと、文字や写真が二重に見えるようなズレた印刷になってしまいます。
一方、オンデマンド印刷機では、各色の位置合わせという工程がなく、作成されたデータにズレがない限り、そのまま正確に印刷されます。そのため、同一面での色ズレが発生せず、非常に安定した美しい印刷が可能です。また、表裏以外の見当調整も不要です。

ただし、表裏の見当精度に関しては、オフセット印刷や軽オフセット印刷に比べて若干劣る傾向があります。これは、オンデマンド印刷機がトナーを熱で定着させる方式のため、印刷時に用紙が熱によって伸縮し、表と裏で微妙なズレが生じてしまうためです。

オンデマンド印刷の弱点

オンデマンド印刷には多くの利点(少部数対応・短納期・低コストなど)がありますが、以下のような「弱点・デメリット」もあります。作成される商品内容によっては、オフセット印刷での作成をおすすめしています。

色の再現性がオフセット印刷よりも劣る

印刷物の仕上がり品質に限界がある

色によっては濁って暗く見えてしまう

予算と目的に応じた印刷方式を選ぶ

印刷物のクオリティや費用は、「どの印刷方式を選ぶか」で大きく変わります。オンデマンド印刷とオフセット印刷、それぞれに強みと弱みがあるため、印刷の目的・予算・納期・仕上がり希望などに応じて、最適な選択をすることが重要です。