冊子印刷専門 モノクロドットコム

もちろんカラーも対応安くて高品質を追求
TEL 06-6224-7103
受付時間 月〜金 9:00-18:00

印刷用紙のkgとは?よく使われる用紙と厚さの比較表

「kg表記」とは何か?

印刷用紙の仕様を選ぶときによく目にする「上質70kg」「コート90kg」などの表記。
この「kg(キログラム)」は、紙1枚の重さではなく、四六判(788×1091mm)の用紙1000枚を積んだときの重さを表しています。
この単位を「連量(れんりょう)」と呼びます。
上質70kgは四六判1000枚で70kg、コート90kgは四六判1000枚で90kgの重量であるということを意味し、この数字が大きいほど厚い紙となります。

基準サイズ(原紙サイズ)と「kg」

紙の種類には原紙サイズが決まっていて、印刷業界では全紙(ぜんし)と言います。

用紙規格全紙サイズ
四六判(しろくばん)788×1091mm
菊判(きくばん)636×939mm
A判624×880mm

四六判(788×1091mm) 1000枚の重さ → 「四六判◯kg」
菊判(636×939mm) 1000枚の重さ → 「菊判◯kg」

印刷通販では四六判換算(788×1091mmを1000枚)のkgで表記されるケースが多いです。

kg数と紙厚の目安

同じ「kg」でも上質70kgとマットコート70kgでは、厚みは異なります。
上質紙(非塗工紙)は繊維が多く空気を含むため軽めですが、コート紙やマットコート紙は、塗工によって繊維間の隙間が少なく、密度が高いため重量が増す傾向にあります。
そのため、同じ連量でも厚みが薄く=薄いのに重いという現象が起こります。
代表的な用紙で厚みを比較すると以下のようになります。

全紙1000枚の重量上質紙の厚さコート紙/マットコート紙の厚さ
55kg約0.08㎜
70kg約0.10㎜約0.08㎜
90kg約0.13㎜約0.10㎜
110kg約0.15㎜約0.13㎜
135kg約0.18㎜約0.15㎜
180kg約0.23㎜約0.20㎜

本文・表紙での使い分け例

  • 本文(読みやすさ重視)
    • 上質70kg~90kg、コート・マットコート90kg前後
    • 「軽くてめくりやすい」ことも重要
  • 表紙(耐久性・高級感)
    • 135kg~180kg
    • 小冊子なら135kg、ページ数が厚め(200ページ以上推奨)なら180kg以上

日常で手にする用紙での例え

上質70kgコピー用紙程度
上質90kg雑誌の本文程度
コート110kg旅行パンフレット程度
コート、マットコート135kg薄めの冊子表紙程度

印刷用紙の「kg」を理解すれば紙選びがスムーズに

「kg」とは 四六判(788×1091mm)の紙1000枚の重さ(連量)を示すため、数字が大きいほど厚くて重い紙になります。
冊子印刷では本文には上質70kgやコート90kg、表紙にはコート135kgやマット135kgがよく使われ、まず失敗しない安定の用紙です。

郵送で送る際には、配送費用も考慮して、用紙重さを選定しましょう。