冊子の中で、必要なページだけをカラーで印刷し、それ以外をモノクロにする方式を「カラーモノクロ混在印刷」と呼びます。
たとえば、図や写真が多く視認性が重要なページはカラー、それ以外のテキスト中心のページはモノクロといった使い分けができます。カラーとモノクロを「混在」させることで、情報の伝達力は保ちつつ、印刷コストを抑えられるのが最大の特徴です。
フルカラー印刷と比較すると、同じ内容でも費用が数割安くなることもあり、企業のマニュアルや大学の研究資料、地方自治体の報告書など、限られた予算で成果を求められる現場でよく採用されています。
なぜ混在印刷が選ばれるのか
混在印刷の魅力は、一言で言えば「賢く印刷できる」という点です。
コスト削減につながる
フルカラー印刷に比べて、混在印刷は圧倒的に経済的です。特に10ページに1ページだけカラーがあるような構成の場合、カラー印刷よりも30〜50%ほど安くなることもあります。小部数・小予算の印刷では、コストの重みがそのまま判断基準になります。
伝えたいポイントに集中できる
写真や図表など、色が必要な情報にだけ色を使うことで、読者の視線を集めやすくなります。すべてがカラーだと逆にどこに注目すればいいのかぼやけがちですが、混在印刷は“狙って色を使う”印刷です。
資料としての品格を保てる
モノクロ中心の構成は落ち着きや信頼感も感じさせるため、プレゼン資料や会報誌、提案書などで「きちんとした印象を与えたい」場合にも有効です。
どんな場面で使われているか
実際に混在印刷が使われている例をいくつか挙げてみます。
講習会や研修テキスト
図解やフローチャートだけカラー、それ以外はモノクロで印刷することで、内容をわかりやすくしつつ、印刷費も抑えることができます。
自治体・大学の報告書
データや統計グラフのページだけカラーにして、見やすく整理。全体の品位も損なわず、実用的です。
商品カタログや会報誌
目玉商品や特集ページだけをカラーにし、他はモノクロで。印刷部数が多くない場合でも、予算内で収まるケースが多いです。
注意しておきたい点
混在印刷にはいくつかの前提があります。以下の点に気をつけておくとスムーズです。
PDFでページ単位の色指定が必要
印刷会社側ではページの内容を見て自動でカラー・モノクロを判別することは基本的に行いません。あらかじめPDFでカラー/モノクロを明示しておく必要があります。
面付けに注意
1枚の紙に表と裏(奇数・偶数ページ)が印刷されるため、偶数ページだけカラーにしたつもりが、裏面の奇数ページもカラーになっていたということがあります。印刷前に仕上がりの「見開き」を意識した設計が肝心です。
当社の混在印刷が選ばれる理由
私たちは小ロット・短納期に特化して、混在印刷に対応しています。
10冊から注文OK
試作や見本を1冊だけ出したいときにも、有料サービスとなりますが対応できます。
いきなり何百部は不安という方に向けたサービスとなります。
»冊子1冊試し刷りのご相談はこちらから
料金が明瞭
モノクロは1ページ〇円、カラーは1ページ〇円という風に、混在でも料金体系がシンプルです。
自動見積りでオンデマンド印刷を選択後、カラーモノクロ混在を選択いただき、カラーの枚数を入力していくだけで、金額をご確認いただけます。
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経験豊富なスタッフがサポートします
PDFデータの作成や混在指定に不安がある方には、ご注文前にデータチェックもおこないます。ご希望に応じて必要なアドバイスも可能です。
コストを抑えて魅力を引き出すカラーモノクロ混在印刷
カラーモノクロ混在印刷は、コストと効果のバランスを取りたいときに非常に有効な選択肢です。
「すべてカラーにするほどではない」「でも色を使いたい箇所はある」そんな冊子をお考えの方には、ぜひお得な混在印刷を利用いただきたく思います。
混在印刷にご興味がある方は、お気軽にご相談ください。