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ペラ丁合と折丁合の違いについて

冊子印刷製本工程で重要な役割を果たすのが「丁合(ちょうあい)」という作業です。特に「ペラ丁合」と「折丁合」は、印刷物の品質や効率性に大きく影響する重要な手法です。冊子製本の基本である丁合の種類と、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

丁合とは何か?

丁合とは、印刷された用紙を本の形にするために、正しい順序で重ね合わせる作業のことです。この工程により、読み手が正しいページ順で読めるように印刷物が整えられます。

丁合の基本概念

丁合は製本工程の中でも特に重要な工程で、印刷物の最終的な品質を左右します。正確な丁合により、ページの順序が正しく、読みやすい印刷物が完成します。

ペラ丁合とは

ペラ丁合(ぺらちょうあい)は、印刷された用紙を1枚ずつ機械で自動に重ね合わせる丁合方法です。
「ペラ」とは1枚の紙を意味し、各ページを個別に扱うのが特徴です。

ペラ丁合の仕組み

ペラ丁合では、印刷された各ページを順番に重ねていきます。例えば、100ページの冊子を作る場合、1ページ目から100ページ目までを順番に重ねていきます。

ペラ丁合のメリット

小部数印刷に適している

ペラ丁合は小部数の印刷物に最適で、必要な分だけ印刷できるため、在庫リスクを抑えることができます。

柔軟な印刷対応が可能

ページごとに異なる用紙や色を使用することができ、デザインの自由度が高いのが特徴です。
色合紙や折込などを好きな場所に挿入することも可能です。

修正が容易

ページの内容に修正が入った場合なのでも、そのページだけを再印刷して差し替えることが可能です。

ペラ丁合のデメリット

落丁・乱丁のリスク

1ページごとに丁合するため、丁合機に誤った順番で設置してしまうと乱丁となります。人的な確認作業が非常に重要となります。

大部数には不向き

大量印刷の場合、時間とコストが大幅に増加するため、効率的ではありません。

折丁合とは

折丁合(おりちょうあい)は、大きな用紙に複数のページを印刷し、それを折りたたんで丁合する方法です。

折丁合の仕組み

折丁合では、1枚の大きな用紙に複数のページを配置して印刷し、折りたたんで正しいページ順にします。例えば、4ページ分を1枚の用紙に印刷し、2回折って4ページの束を作る方法です。

折丁合のメリット

落丁・乱丁のリスク軽減

基本的に1枚の大きな用紙に16Pで構成されます。1セットで16P分ですので、ペラ丁合の8倍を1度にまとめることができます。1セットのかたまりが大きいため、挿し間違いなどの事故は起こりにくく、落丁や乱丁のリスクは軽減されます。

大部数印刷に最適

一度に多くのページを処理できるため、大量印刷においては作業スピード、費用それぞれで非常に効率的です。

折丁合のデメリット

初期設定が複雑

ページの配置(面付け)が複雑で、専門知識が必要です。

小部数には不向き

少部数印刷の場合、セットアップコストが高くなり、効率が非常に悪くなります。

修正時の影響が大きい

1ページの修正でも、折丁全体を再印刷する必要があり、余計な費用と納期が発生します。

どちらを選ぶべきか?用途別の選択基準

小部数・多品種の場合

ペラ丁合が適している場面

  • 印刷部数が比較的少ない
  • 本文各部に異なる用紙を使用

大部数・標準仕様の場合

折丁合が適している場面

  • 印刷部数が5000部以上
  • 短納期での大量印刷が必要

最適な丁合方法の選択

考慮すべき要素

印刷部数

最も重要な判断基準です。一般的に3000冊〜を境界として、それ以下はペラ丁合、それ以上は折丁合が効率的とされています。本文にランダムに色扉などが入る場合、3000冊以上でもペラ丁合が安くなるケースもあります。

納期

急ぎの小部数印刷ならペラ丁合、計画的な大部数印刷なら折丁合が適しています。

費用

本文中にランダムに異なる用紙が入る場合は、ペラ丁合が安くなるケースが多く、異なる用紙は入らず、大部数で多ページ冊子では折丁合が安くなるケースが多いです。

品質要求

高い品質の一貫性が必要な場合は折丁合、個別対応が必要な場合はペラ丁合が適しています。

まとめ

ペラ丁合と折丁合は、それぞれに明確な特徴とメリット・デメリットがあります。印刷物の用途、部数、納期、予算などを総合的に考慮して、最適な方法を選択することが重要です。

小部数で柔軟性を重視するならペラ丁合、大部数で効率性を重視するなら折丁合を選ぶのが基本的な判断基準となります。作りたい冊子の内容に応じて、印刷会社と相談しながら、最適な丁合方法を選択しましょう。