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Wordで冊子を作るときのおすすめレイアウト設定

Word(ワード)で冊子を作成する際、フォントサイズや行間、余白などのレイアウト設定を正しく行うことで、読みやすく美しい冊子に仕上がります。本記事では、A4・A5・B5・四六判(4/6判)それぞれの用紙サイズに最適なレイアウト設定をご紹介。印刷やPDF入稿を前提とした、実用的かつ初心者向けのガイドです。著者の好みもありますので、参考までにどうぞ。

Wordで冊子を作成する際の基本設定

用紙サイズの選び方

  • A4(210×297mm)社内資料、セミナー冊子などに多用。読みやすく、印刷コストも比較的安定。
  • A5(148×210mm)小説・同人誌・会報誌に人気。コンパクトで持ち運びに便利。
  • B5(182×257mm)学術論文、学校案内、技術系冊子に多い。
  • 四六判(127×188mm)商業出版に使われる一般的な書籍サイズ。

ページ設定(余白・印刷の向き)

  • 印刷の向き:縦
  • 余白の設定(ミリ)※目安
    • 上20mm
    • 下20mm
    • 左右25〜30mm(ノド側広め)
    • 製本方法によって調整(無線綴じならノド側を大きく)
  • 印刷の対象:見開きページ(中綴じの場合)

推奨フォントと文字サイズ

用紙サイズ本文の推奨フォントサイズフォントの種類行間(固定値)
A410.5〜11pt游明朝・MS明朝16〜18pt
A59〜10.5pt游明朝・ヒラギノ明朝16pt
B510.5〜11pt游ゴシック・MSゴシック17pt
四六判9pt游明朝・小塚明朝15.5〜16pt

可読性を考慮して、フォントは「明朝系」が読みやすい。小説や報告書では特におすすめ。

文字組みの注意点

  • 1行あたりの文字数35〜40字前後を目安に設定。
  • 1ページあたりの行数25〜35行が読みやすい。
  • 禁則処理Wordの「段落」→「体裁」→「禁則処理を行う」をONに。
  • 改ページ位置の自動調整段落途中で改ページされないよう「段落を分割しない」を設定。

禁則処理(きんそくしょり)は、文章を美しく読みやすく見せるために、行頭や行末に不適切な文字が来ないよう自動で調整する処理のことです。特に印刷物や冊子では読みやすさに直結するため、非常に重要な設定です。

禁則処理あり

これはテストです。
この文はテストです
が次行に送られ、自然な組み方になります。

禁則処理なし

これはテストです。
この文はテストです
が行末に出てしまい、不自然です。

表紙・タイトルページの設定

  • 表紙は別ファイルで作成、または先頭ページに大きな余白・画像配置。
  • タイトルフォント:14〜18pt程度、大きめで中央配置。
  • 表紙には塗り足しが必要な場合、WordよりIllustratorなど推奨。

PDF入稿時のチェックポイント

  • PDF保存は「印刷用に最適化」で出力。
  • フォントは埋め込み推奨(WordのPDF出力時に自動)
  • 画像の解像度に注意(300dpi以上)

Wordでも美しい冊子は作れる!

Wordは使い慣れたソフトですが、印刷用の冊子として整ったレイアウトを作成するには、サイズ・フォント・余白・行間の調整が重要です。今回紹介したレイアウト設定をもとに、A4・A5・B5・四六判それぞれのサイズに合った冊子データを効率よく作成しましょう。