・抜刷について
本冊とは紙質を変えて作ることも可能で、ご自身好みの冊子を作成いただけます。
抜刷加工はラインナップ外商品となります。ご希望のお客様は事前にお問い合わせください。
著者が複数いる論文集や研究紀要などの冊子では、著者自身が特定の論文発表内容のみを全体ページから抜粋して、それだけを別に印刷製本することがあります。
それを別冊、または抜刷と言います。抜粋する理由は主に発表内容を研究仲間や関係者に読んでもらうためです。
・抜刷を作るうえで重要なこと
抜刷を作成するうえで、いくつか注意が必要なポイントがあります。それらについて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
・作りたい抜粋ページを明確に
まずは全体のページからどのページを抜粋するのかを明確に指示いただく必要があります。
台割表(詳細確認、およびダウンロードはこちらから)をご用意しておりますので、「9ページから30ページまでを抜刷として20冊作成希望」といったようにお伝えください。
・抜刷用の表紙のご用意を
また、表紙は著者専用のもので作成することが一般的ですので、必要であれば表紙データも別途ご用意ください。
本冊では複数人の著者がいるため、ページ数が多くなりがちですので、背文字(表紙背中のタイトル)が入るものが多いですが、部分を抜粋して作成する抜刷では、ページ数も少なく、薄い冊子になることが多いので、基本的に背文字は不要です。
論文タイトルと著者名だけで表紙を作られることが一般的です。
・前後の著者の発表内容が入らないよう注意
たとえばA先生の執筆ページが「1〜21P」、B先生の執筆が「22〜40P」だったとします。
B先生が抜刷を希望された場合、当然22Pから本文は開始されるわけですが、本冊のデータを使用する場合、本文の開始ページ(本を開いた時に右側のページ)は奇数ページから始まります。そのため、22Pから開始されるB先生のページは偶数となり、先頭ページにA先生の文末が入ってしまう状態になります。
これを避けるには、本冊の各著者ページを必ず奇数ページ(本を開いた時に右側)から始め、偶数ページ(本を開いた時に左側)で終わるように構成してください。
この構成ができなかった場合、表紙の裏面に本文を貼り付け、強引に前後著者の発表を隠す方法もありますが、見栄えはやはりよくありません。