アナログ・デジタルCTP印刷の違い

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・アナログ軽オフセット印刷とは

パソコンの普及にともない、デジタル技術は飛躍的に発展し、印刷業界にも大きな変革がありました。
昔は紙の原稿から印刷のもととなる刷版を起こしてから印刷する方法、いわゆるアナログ製版での印刷が主流でしたが、印刷に取り掛かるまでの工程に手間と時間を費やす必要がありました。
手間と時間を掛けるわりに、その労力に見合った品質をお客様に提供出来ていたかというと決してそうではありませんでした。
手間がかかるわりに品質は良くはなく、とりあえず内容を認識できる程度に読めることができれば大丈夫といった、所謂「安かろう悪かろう」でした。
軽オフセット印刷=安いけど印刷品質は悪い。品質にこだわる場合は高級なオフセット印刷で。これが数十年前の常識でしたし、今もそう思われている方が多いのも事実です。

・CTP(コンピューター・トゥ・プレート)軽オフセット印刷とは

名前の通りコンピューターから刷版を出力する方式となり、アナログ軽オフセット印刷では必要であった工程がいくつか不要となります。
作業時間の大幅短縮だけでなく、人的作業が不要となった事で、品質の安定性も大幅に改善されました。ページ番号(ノンブル)をシールで貼っていた作業も自動化されますので、歪みやシールの縁にできる影も写りません。そのため、歪み調整や影、汚れを消す修正作業が一切不要となります。
画像や写真、文字の劣化も起こらないため、アナログ製版よりも短時間で、高品質な刷版を作成することが可能です。
また写真やグラフを形成する網点の線数(以下で説明)も容易に設定でき、よりオフセット印刷に近い、高精細な軽オフセット印刷が可能となります。
弊社が使用するCTP製版機の出力可能線数は100線〜133線となっております。

・線数について

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線数とは印刷物の精度(きめ細かさ)をあらわし、1インチあたりに並ぶ網点の数のことです。
単位は「線」や「lpi(line per inch)」で表します。120線(lpi)であれば1インチ当たり120個の網点で表現されていることになります。
一般的にオフセット印刷では175線程度〜、アナログ軽オフセット印刷では80線程度〜、CTP軽オフセット印刷では100線程度~となります。
アナログ軽オフセット印刷とオフセット印刷との仕上がり具合を比較しますと差は歴然で、同じ写真を使用した場合でも、アナログ軽オフセット印刷は画質の荒さが目立ちます。
分かりやすく言えば、昔のスマートフォンと最新スマートフォンでは画質の荒さが違う。そのような認識で問題ありません。

では線数を上げれば上げるほど綺麗になるのか?と言われると決してそうではありません。アナログ軽オフセット印刷の場合は100線程度が限界ラインで、理由はそれ以上線数を上げてしまうと網点と網点がひっついて潰れてしまい、余計に汚くなってしまうからです。
軽オフセット印刷機はオフセット印刷機と比べローラーの数も少なく、機械的な構造も違いますので、一概に線数を高くすればするほど綺麗に仕上がるというわけではないのです。ただしCTP軽オフセット印刷に関しましては、印刷物を見比べると多少仕上がり精度は落ちますが、素人の方から見れば判別しづらいレベルにまで精細に再現出来るようになってきております。
弊社印刷環境ですと120線~133線での出力が、もっとも安定した美しさを表現できます。

・アナログとCTP軽オフセット印刷の仕上り比較

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・アナログ軽オフセット印刷「画像右」

アナログ印刷とは元となる紙原稿を版に転写して焼き付けた後、印刷を行なう事を指します。
元の原稿を専用の台紙に張り付け、コピーの要領で製版機で複製する為、文字や網、罫線やグラフの劣化を防ぐ事が出来ず、低価格での印刷が可能ではありますが、高精細の印刷は難しいとされておりました。
ただし大きなメリットもあります。コピーと同じ要領の為、文字化けなどは絶対に起こらないので、誤字などが許されない商品では、今でもアナログ印刷を採用されるケースはあります。
主に塾のテキスト集、テスト問題などに利用されています。

アナログ製版印刷のメリットとデメリット

☆アナログ製版のメリット
・絶対に文字化けしない
・現物があればデータの作成が不要

★アナログ製版のデメリット
・文字や画像の仕上がりが汚くなる
・紙原稿の保管が面倒
・スキャンなどの余計な時間が必要となるため、納期が伸びる

・デジタルCTP軽オフセット印刷「画像左」

CTPデジタル印刷とは、元となる印刷データを直接版に転写した後、印刷をおこなうことを指します。
直接転写する事で画像の劣化を防ぎ、データ情報を忠実に再現することが可能です。
細明朝体や目の詰まったゴシック体、淡い網点や細い線など、アナログ製版との再現性の差は顕著に現れます。
それだけでなく、面付けソフトを利用し、パソコン画面上で専用台紙に自動で張り付けることが可能となり、製版機への出力もスタートすれば自動的に全ての刷版が順に出力されます。
出力に必要な材料はアナログ製版用とは違いますが、基本的には近い材料を使用するため、材料価格はそのままで品質と作業効率を飛躍的に高めることが可能となりました。作業効率の向上から、人件費の削減もおこなえますので、アナログ製版よりも安価でご提供可能となります。
綺麗に記録に残したい冊子、写真やグラフなどをハッキリ再現したい冊子によく利用されています。
少なからずデジタル特有のデメリットもありますが、アナログ印刷とデジタル印刷の違いは明らかである事がお分かりいただけると思います。
モノクロ冊子印刷をおこなう上では、価格も安価で納期も早く、仕上がりも格段に綺麗になりますので、可能な限りデータでの入稿をお勧めしております。

CTPデジタル印刷のメリットとデメリット

☆CTP製版のメリット
・スキャニング作業等が不要になる為、無駄なコストがかからない
・文字や画像、写真の仕上がりが美しい
・作業工程が減るため、短納期に対応可能

★CTP製版のデメリット
・文字化けなどのリスクが発生
・データ作成にある程度の知識が必要

・データ入稿時の注意点

前述しましたが、品質・納期面でも非常に優れているデータでの入稿ですが、注意が必要な部分もございます。
写真やグラフのように網点で形成される物や、ExcelやCADなどで作成された表や極細罫線、また細明朝体などはデータ通り再現されないケースもありますので注意が必要です。
全く表示されないというケースは稀ですが、線がかすれたり途切れたりすることがありますので、基本的には0.3ポイント以下の罫線での作成は避けてください。網点も10%以上をご使用ください。

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よく見かける円グラフです。
5%の網点部分は細かすぎて再現不可となり、印刷物を確認すると真っ白に見えてしまいます。
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最も淡い部分が15%で作成された円グラフです。印刷物を確認しても綺麗に再現されます。

画面上では目視出来る場合でも、実際に印刷をおこなうとデータ通り完全に再現出来ないこともありますので、気になる部分は事前にご連絡下されば、印刷に進む前に確認致します。
またプリンターで出力した場合、プリンター側で自動補正が入り、薄い網や細い線を適正の濃度、線幅に変更される事があります。
「出力見本ではちゃんと見えているのに、何故印刷では消えているの?」よく起こるこの問題はその理由からです。
弊社のデジタルCTP製版機では、自動補正はおこないません。データに忠実に出力されますので、薄網、極細線などには注意が必要です。