用紙の紙目を無視し、少しでも安価にご注文いただけるサービスです。
・多少仕上がりが悪くなっても少しでも費用を安く抑えたい
少しでも予算を抑えたいといったお客様におすすめしたいサービスです。
用紙の紙目が逆目(B5仕上がり)、または紙目が混在(A4仕上がり)するかわりに、少しでも安価にご注文いただけるサービスとなります。こちらのサービスをご利用いただければ、多少の仕上がりの悪さに妥協いただく必要はありますが、数量によっては価格を抑えて用紙を発注することも可能です。
表紙ラインナップにある特殊紙(レザック・マーメイド・江戸小染はな)は製造段階で紙目が「4/6判横目」しかありません。一部菊判もありますが、カラーバリエーションはごく僅かとなり、4/6判を購入するケースがほとんどです。
※ご注意ください※
ご注文数量によっては用紙費用に差がでないこともあります。また、こちらのサービスをご利用いただいた場合、冊子の突っ張りや背中のシワ、冊子の開きづらさなどがございましても弊社では一切の責任は負いかねます。品質を重視されるお客様は逆目サービスをご利用されないようよろしくお願いいたします。
・用紙規格の種類・紙目について
用紙には様々な規格サイズがあり、一般的な印刷会社が取り扱う用紙規格は以下の3種類となります。他にもB判、ハトロン判などございますが、弊社では滅多に使用しておりません。
A本判(エーホンバン)625㎜×880㎜ | A4,A5仕上がり時に使用する用紙となります。 |
菊判(キクバン)636㎜×939㎜ | A4,A5仕上がり時に使用する用紙となりますが、塗り足しのある冊子や背幅が広い冊子の場合に使用します。 |
4/6判(シロクバン)788㎜×1091㎜ | B5,B6仕上がり時に使用する用紙となります。 |
弊社の冊子印刷ラインナップにあるA4,A5サイズはA本判全紙を使用します。そのままでは大きすぎて印刷機械に設置できないため、全紙を4切に落としてから使用します。
B5,B6,4/6判サイズ(128㎜×188㎜)は4/6判全紙を使用します。こちらも同様に全紙を5切、8切に落としてから使用します。
・全紙の横目、縦目
全紙に対して横目、縦目がありますが、特殊紙は横目のみ製造というケースが非常に多く、この場合仕上がりサイズに適した紙目を選択しようとすると、非常に無駄のある注文をしなければならなくなります。
・B5仕上がり冊子
以下の資料①B5表紙を作成するために、レザック175kg(4/6判横目のみ)を8切で用意したとします。
すると資料②を見るとわかるように、資料①の冊子の理想の紙目と逆を向いていることがわかります。
では仕上がりに適した紙目に合わせるにはどうすればいいかと言いますと、資料③のように4/6全紙を4つ(B3)に断裁します。そこから資料④のようにB3の周囲を切り落とし、B4サイズに合わせる必要があるのです。
B5仕上がりサイズの冊子を700冊ご注文いただいた場合、印刷製本予備を含め800枚必要となります。レザックは1包100枚にて販売されておりますので、100枚を8切で注文すれば800枚出来上がるので、700冊の注文に対応可能なのですが、紙目を合わせるとなると全紙200枚を4切(B3)にしてから周囲を切り落とし、B4サイズ800枚にしなければなりません。全紙枚数は倍必要となりますので、当然費用も倍になります。
特殊紙は非常に高額
レザック175kg全紙1枚の費用は約160円です。100枚注文すると16,000円
紙目を合わせて倍の注文だと32,000円が必要です。
・A4仕上がり冊子
続いてA4仕上がり冊子をご注文いただく場合に、表紙を特殊紙に設定されますと、A本判サイズの全紙があれば資料⑤のように問題なく適した紙目にて断裁できるのですが、上述したように弊社が扱う特殊紙には4/6判横目のみしかありません。
B4サイズのように半分にまで減らすことはできませんが、資料⑥のような少し変わった断裁方法で少しでも安価に抑えることは可能です。
この場合、A4仕上がりに適した紙目は2つ、逆目が3つになりますので、一つの商品に紙目が混ざることになります。
400冊ご注文いただいた場合、全紙100枚を5つに断裁しますので、500枚A3サイズが出来上がります。
そのうち200枚は横目仕上がり、300枚は縦目仕上がりとなります。
紙目は混ざるが少しでもお安く!
全て紙目を合わせたい場合は400冊+予備100枚=500枚が必要です。全紙125枚×160円=20,000円
5切にて注文した場合は100枚×160円=16,000円
用紙ラインナップページでも説明しておりますが、逆目で作成すると冊子が突っ張ったように感じます。若干の開きにくさを感じたり、冊子の背中にしわが生じたりするケースもあります。弊社では通常のご注文時は必ず紙目を合わせるようにしておりますが、特殊紙は非常に高額ですので、お客様の作成される冊子の用途にあったご選択をいただき、必要であればこちらのサービスをお申し込みくださいませ。