【解説】小冊子ってどう印刷するの? 失敗なく作るコツをご紹介!

モノクロ冊子の中でも、商品の取扱説明書などによく見られる「小冊子」
情報共有、情報発信のツールとして、個人で作られるケースも増えています。しかしながら小冊子印刷には独特の難しさがあり失敗がつきもの。
手際よく印刷・製本するには、ちょっとした知識やコツが必要です。

そこで今回は、モノクロ小冊子印刷を検討中の方に向けて、実際に作る際に役立つ情報をご紹介します。自分で印刷する方法も掲載していますので、小冊子作りで迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

小冊子印刷って何? 基本的な情報をおさえよう!

早速ですが「モノクロ小冊子」とは、一体どういったものなのでしょうか。
まずは「小冊子」という言葉の意味と、作るメリットから見ていきましょう。

小冊子の定義、製本するメリットとは?

小冊子とは、一般的に複数枚の紙に印刷して綴じたもの(特にページ数の少ないもの)を指します。「パンフレット」や「ブックレット」と言い換えられることもあります。簡単に言うと「小冊子=薄い冊子(本)」というイメージですね。
情報量だけで考えると、印刷した用紙を留めただけのものと変わらないように思えます。では小冊子の形に製本することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

小冊子にするメリット

・用紙がバラバラになりにくい
・棚に縦置きしやすい
・見開きでの情報展開がしやすい
・保存に適している

印刷した紙は、表紙をつけて製本することで、見やすく丈夫になります。
保管して何度も見返すようなものは、小冊子の形にするのがよいでしょう。また、見開き2ページ分で情報を掲載できるのも大きなメリットです。
複数の情報をカテゴリーごとにまとめて見せたい時に小冊子は便利な様式となっています。

小冊子にはどんなサイズがあるの?

モノクロ小冊子を作る際は、内容や用途によって最適な仕上がりサイズがあります。
代表的なサイズは次の3種類です。

【 A4サイズ(210×297mm)】
最も一般的なコピー用紙のサイズですね。
ビジネス書類はA4で統一されることが多いので、ビジネス用途でサイズに迷ったらこのサイズがおすすめです。楽譜などにも使われています。

【 B5サイズ(182×257mm)】
週刊誌や雑誌などで見かけることの多いサイズです。A4ほど大きくないので持ち運びやすく、ある程度大きな見出しや写真・イラストが入る内容でも見やすくできます。広報誌や同人誌などによく使われます。

【 A5サイズ(148×210 mm)】
教科書や学術書によく見られるサイズです。
自費出版、取扱説明書やハンドブックなどに多く使われています。サイズが小さいため多少の読みづらさはあるものの持ち運びには便利。

小冊子の製本方法は?中綴じと無線綴じ

モノクロ小冊子の製本方法として主に使われるのは、少ないページ数の冊子に適した「中綴じ」や多ページにも耐久のある「無線綴じ」です。
ただし表紙を綺麗に取り付けるとなりますと、専用の機械で綴じる必要があるため、家庭や職場で本格的な小冊子を作成することは非常に難しいため、綺麗に保存したい冊子であれば印刷会社、製本会社へ依頼すると良いでしょう。
中綴じと無線綴じについては、こちらのページ【比較】無線綴じと中綴じの違いを解説!価格やページ数はどれくらい違う?で詳しく説明しています。

小冊子の印刷方法は?モノクロ中綴じ冊子でシミュレーション!

モノクロ小冊子のイメージが少しつかめたところで、具体的な印刷方法を見ていきましょう。
製本方法によって作り方が違う小冊子ですが、ここでは最もポピュラーな「中綴じ小冊子」について、原稿作成から完成までの大まかな流れを追っていきます。

中綴じ小冊子の原稿作成から用紙選び※ページ数に気を付けよう

中綴じ小冊子の元となる原稿をページごとに作っていきます。一般的にOfficeWordで作成される方が多いですね。
その際、注意が必要なのはページ数です。2つ折りにして綴じる中綴じでは、用紙1枚が表裏2ページずつ、計4ページ分に相当します。
そのため、原稿は必ず4ページ単位で用意しなければいけません。ページ数が4の倍数にならない場合は、白紙やメモページを挿入して対応しましょう。
メモ帳フリー素材はこちらからご利用いただけます。素材がない場合はお気軽にご利用ください。

ページ数が決まったら、表紙と本文に使う用紙を選びます。表紙には少し厚めの紙を使うのが一般的ですが、本文と同じ用紙、厚みでも全く問題ありません。イメージに合う用紙を選びましょう。(参考)用紙種類やそれぞれの特徴
冊子にアクセントを付ける目的で、本文はモノクロ、表紙はカラー印刷にするといったパターンもあります。
ただし、カラー印刷にする場合は印刷会社に依頼する場合、コンビニなどでコピーする場合どちらもモノクロ印刷と比べると費用は高くなりますので注意は必要です。

中綴じ小冊子の「面付け」順番には要注意!

面付けとは、印刷をおこなう用紙1枚に、複数のページの原稿を配置する作業のこと。用紙の大きさや綴じる方向によっても変わる非常に複雑な作業です。ここでは中綴じ小冊子の面付け方法について、簡単な例を使って説明しましょう。
まず中綴じの場合は全ての用紙を重ねて二つ折りにし、背中にホッチキスを固定しますので、先頭ページの隣に配置するページは最終ページにする必要があります。

【横書き左綴じ本文が8ページの中綴じ小冊子の面付け】

中綴じ面付け見本
左綴じ表面

上図のように8ページの中綴じ冊子を作る場合は先頭ページの1の隣に配置するページは8でなければなりません。
本文8ページの中綴じ小冊子では、1枚目の用紙の表に8ページ目と1ページ目を配置。その裏には、2・7ページ目を配置します。
ちなみに、ページ数が多くなるほど、用紙上で隣りあう2つのページの番号は離れていくことになります。
16ページの場合なら1の隣は16になります。あとは順に最初と最後のページから追いかけていけば良いということです。
2の隣は15、3の隣は14という具合ですね。また冊子を綴じる方向によってページを配置する箇所が異なります。上の画像では左綴じの冊子を作る場合のページ番号となります。

【縦書き右綴じ本文が8ページの中綴じ小冊子の面付け】

縦書き中綴じ面付け見本
右綴じ表面

一方、縦書きの冊子を作る場合は、一般的に右綴じとなりますので、先ほどのページ番号とは左右の位置を逆にしなければなりません。
綴じ方向、総ページ数によって配置するページの順番は変わってくるということを覚えておきましょう。
面付けは慣れないと難しいですが、実際に小さい紙を何枚か重ねて2つ折りにし、ページ番号を振ってからバラバラにしてみると、イメージがつかみやすくなります。

中綴じ小冊子の印刷・製本

面付けまで終わったら、いよいよ以下の手順で印刷・製本していきます。本文を両面印刷し、順番に重ねておきます。
印刷を終えた表紙と本文を重ねて折ってから真ん中を2か所ホッチキスで固定し、仕上げに端をカットして断面を整えて完成!
ここで紹介したモノクロ中綴じ冊子については、こちらのページ「モノクロ中綴じ冊子について」でも詳しく紹介しています。

小冊子を自分で簡単に印刷する方法は?

小冊子は、自分でも簡単に印刷できるのでしょうか?
ここでは、家庭やコンビニエンスストアで冊子印刷する方法を紹介します。メリット・デメリットも参考にしてみてください。

自分で小冊子印刷!自宅のプリンターでもできる?

家庭用プリンターでも、機種によっては簡単に冊子印刷をすることができます。
冊子印刷機能が搭載されているプリンターなら、印刷する際の設定によって、面付けから両面印刷まで自動で行ってくれます。
もちろん、そうでないプリンターでも、面付けに気を付ければ冊子印刷は可能です。かかる費用は用紙代・インク代です。

自分で小冊子印刷!コンビニでもできる?

コンビニエンスストアのマルチコピー機にも、冊子印刷ができるものがあります。
この場合は、原稿データをUSBなどのメディアに入れ、お店に持ち込む方法が一般的です。
印刷する際に冊子用の設定をすれば、面付けから印刷まで自動でしてくれます。かかる費用の目安は、モノクロ20ページで1冊100円ほど。

小冊子印刷!綺麗にたくさん作るならプロに任せよう!

コンビニなどのコピー機(オンデマンド印刷)では作る量やページ数が増えると倍々に費用は高くなっていきます。
その点、弊社の印刷機を使用すると作る量やページ数が増えると1冊あたりの単価は下がっていきます。
仕上がり具合もコンビニなどで作られた冊子とは比較にならないほど美しい冊子が出来上がります。

こんな場合はプロにおまかせ!

・高品質で長期間使えるモノクロ冊子を作りたい
・100冊以上作りたい
・ページ数が思っていたよりも多くなった

こんな場合はご自身で作成するといいかも?

・50冊未満しか必要ない
・数量も少なくページ数も非常に少なく済みそう

さて、いよいよ冊子印刷が完了したら次は製本です。
普通のホッチキスで中綴じをするのは難しいので、製本用のホッチキスを準備すると良いかもしれませんね。
表紙と本文を順番に重ね、2つ折りにした真ん中を2か所固定します。端にはみ出た部分があれば、カッターなどでカットして完成です。
この時カッターで指を切らないよう、くれぐれも注意しましょう。
自分で小冊子を印刷するメリット・デメリットは以下のようになります。

【メリット】
・自分の手で作る楽しみがある
・手作りならではの味わいのある冊子ができる
・少部数ならその日のうちに完成する

【デメリット】
・慣れないうちは失敗しやすい
・部数が多いと製本作業が困難
・方法や冊数によっては印刷会社に頼むよりコストがかかる

モノクロ小冊子を「個人の趣味として数冊作りたい」という場合には、自分で印刷する楽しさを味わえるというメリットがあります。
多少見栄えが悪くとも自分で作った喜びを感じられることは素晴らしいことです。
しかし「品質の高いものを作りたい」「同じものをたくさん作りたい」という場合は、やはり冊子を専門としている印刷会社に任せるのがおすすめです。

モノクロ冊子印刷なら是非モノクロ冊子印刷.comにおまかせください!

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「安く・早く・美しく」というこだわりを持ち、低価格で高品質なモノクロ冊子の提供に努めています。
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