【必見】自分史を形に。知って安心!手軽な自費出版「基本の【き】」

自分や家族の歴史、小説や俳句など、自分の作品を形にして残せるのが自費出版。やってみたいと考えてはいても「何から始めたらいいか分からない」「費用がいくらかかるか心配」という方もいるのではないでしょうか。
せっかく書いた作品なのだから、気負いすぎず、楽しみながら形にできたら最高ですね。

そこで今回は、手軽な自費出版の形として、モノクロ冊子印刷をご紹介します。
作れる冊子の仕様や、知っておくと役に立つ印刷専門知識を紹介していますので、自費出版を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

自費出版でモノクロ冊子印刷!実際にどんな本が作られている?

自費出版とは、著者が自身の作品を自費で出版することです。

自分の作品を出版するには、主に以下の3つの方法があります。
・出版社に制作から流通までを任せる
・自分で制作から流通まで手配する
・流通はせず、制作した冊子を家族や友人にプレゼントする

・出版社に制作から流通までを任せる

出版社に依頼して制作し、書店に流通させる方法は代表的ではありますが、この場合のネックとして「費用が非常にかさむこと」です。
有名な著者でない場合、販売価格と制作費用とのバランスが保てず、この時点で断念してしまう方が多く見られます。
その分、費用の問題さえクリア出来れば、あとは丸投げで作成可能ですので、余計な手間は不要です。

・自身で流通まで手配する

出版社に依頼すると費用が合わないため、自分で出版から流通までおこなう方法もあります。その場合、まずは出版に必要な ISBNコードが必要となります。
こちらのISBNコードは「日本図書コード管理センター」で1点8,000円ほどで申請することが可能です。発行可能な書籍の内容など様々な制限がありますので、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。
(参考)日本図書コード管理センター

・流通はせず、家族や友人にプレゼントする

出来上がった本を販売・流通させることが目的でない場合は、かかる費用も手間も少なくなる傾向にあります。
カラー印刷に比べてお手頃な価格で仕上がるモノクロ冊子印刷なら、さらに自費出版のハードルは下がると言えるでしょう。
表紙や内容の一部をカラーにすることもできるので、目的に合えば、思い通りの冊子を気軽に作ることができます。

・モノクロで自費出版!人気のジャンルは?

モノクロ冊子による自費出版では、比較的文章が多い内容の本が作られています。ここでは、モノクロ冊子でどんな自費出版ができるのか、ジャンルや仕様を紹介していきます。

人気のジャンル

・自分史や自伝、自叙伝
・小説・記念誌
・俳句集や詩集
・エッセイや評論
・研究成果(文学や郷土史など)

といったものがあり、サークル◯周年記念、人生の節目である還暦などを迎えたタイミングで記念として制作されることが多いです。

・自費出版モノクロ冊子にはどんな形(サイズ)がある?

弊社では以下のサイズが人気となっています。
1位 A5サイズ(148㎜×210㎜)
☆持ち運びも不便ではなく、本文の文字数も多く書けるため人気があります。表紙カバーをつけるとサイズ的に少し持ちにくいかもしれません。
2位 4/6判サイズ(128㎜×188㎜)
☆定番サイズで書店の本を参考に決められる方も多いサイズです。表紙カバーをつけても邪魔にならない少し小さめのサイズです。
3位 B6サイズ(128㎜×182㎜)
☆多ページ(200ページ超)のような本になっても持ち運びしやすく、表紙カバーをつけても邪魔にならない少し小さめのサイズです。

手軽にできる自費出版の形として人気のモノクロ冊子は、サイズや綴じ方を選んで様々な形に作ることができます。
サイズによって変わるのは、取扱いのしやすさや内容に応じた読みやすさなどです。

・おすすめの用紙はこれ!

自費出版を作成するにあたり、まずはデータの作成から始まります。ようやくデータが出来上がると次は用紙の選定。
ここで大半のお客様が悩まれます。用紙一つで本のイメージがガラッと変わりますので、慎重に選ぶようにしましょう。

・表紙カバーの定番用紙といえばこれ!

出来上がった本にカバーをつける場合、書店に並んでいる本を見てもわかりますが、コート系かマット系が9割以上を占めます。
白地用紙にカラー印刷をおこない、その表面にPP加工処理を施す。これが本当に人気の表紙カバーとなります。
なぜPP加工を施すのか?まずは高級感を演出するためです。売り本が安っぽいと購入意欲は下がります。あとは本に入る傷や汚れ、水濡れなどを防ぐためですね。少しでも長く読んでもらいたい、大切に扱ってほしい。このような思いを著者は込めているのだと思います。
表紙をくるむカバーですからあまり厚すぎる用紙はオススメできません。ゴワゴワしますので本が読みづらくなってしまいます。
コート110kg、135kgあたりがオススメです。厚すぎず薄すぎずちょうど良い感じに仕上がります。

コート紙カラー印刷見本
コート紙にカラー印刷
マット紙カラー印刷見本
マット紙にカラー印刷

コート紙に印刷した画像はテカテカと光沢が生まれます。人物像や風景を表紙カバーに採用する場合は、より写真が際立って見えますのでおすすめです。
マット紙に印刷した画像はコート紙にあった光沢が消え、非常に落ち着いた雰囲気に仕上がります。イラスト中心の表紙カバーにはおすすめです。

・本文の定番用紙といえばこれ!

上質紙、再生紙など様々な本文に使用する用紙がありますが、圧倒的人気が書籍用紙(クリームキンマリ)です。文字の裏透けが上質紙よりも抑えられ、質感もしっとりしています。黄色がかった色目がさらに落ち着いた雰囲気を演出します。上質紙よりも費用は掛かりますが、多少費用が上がりますが、ぜひオススメしたい用紙です。

上質紙印刷見本
上質紙に印刷
書籍用紙印刷見本
書籍用紙に印刷

・左右どちら側で綴じる?縦書きと横書きの使い分け

綴じ方によって変わるのは、冊子の開きやすさや背表紙の見え方などです。
モノクロ冊子に限らず、冊子や本は主に「右綴じ」か「左綴じ」で製本されます。天を綴じる場合もありますが、自費出版物では作成した例はありません。
では冊子を作る際、左右どちらで綴じるのか?またどうやって決めているのか?例外もありますが、基本は冊子の内容によって決まっています。

縦書き(右綴じ)
「じっくり読ませたい」「読み手の感情を動かしたい」という意図を持った文章には、縦書きがよく使われます。小説などはこの典型です。
我が国日本では、漢字のみで書かれた漢語、漢語にかな文字が加わり仮名交じりとなり、時代を経て現代の文字に辿り着いたとされています。
漢語を使用する地域では、ほとんどの文章を縦書きで記されています。古くからの風習を受け継ぎ、今も漢字主体の内容は縦書きとなっているのですね。

横書き(左綴じ)
論理的な文章によく使われるのが横書きです。淡々と理解を促す書き方とも言えます。説明文や契約書をイメージすると分かりやすいでしょう。
縦書きと横書きでは、読む時に眼球の動く速度が異なるという研究結果もあり、縦書きの方がじっくり時間をかけて読まれることを裏付けています。
モノクロ冊子を作る際は、読み手にどう読ませたいかによって、縦書き(右綴じ)と横書き(左綴じ)を使い分けられるといいですね。

※「漢字主体の冊子であれば縦書き、英文などが主体となる冊子では横書き」これだけ覚えておけば問題はないと思います。

実際に出来上がった本を見るとすぐに綴じ方向がわかります。表紙タイトル面を上にして置いた時に、冊子の背中部分が右側に来るのが「右綴じ」の本。
左側に来るのが「左綴じ」の本です。文庫本など右綴じの本は縦書き、ビジネス書など左綴じの本は横書きになっていると思います。

作成されるページ数や冊子の大きさ、用紙によっても費用はそれぞれなので、興味のある方は以下のページをぜひご覧ください。
様々なモノクロ冊子印刷について紹介しています。
(参考)各種モノクロ冊子印刷について

印刷や製本加工についてはこちらのページでもさらに詳しく説明しています。
(参考)印刷・製本〜加工について

初めての自費出版!知って安心!冊子印刷の基礎知識

モノクロ冊子で自費出版を作るには、どんな原稿を準備すればよいのでしょう。
OfficeWordなどのソフトを使って作成したデータの他、手書きの文字やイラストをそのまま印刷することも可能です。
「活字を使いたいけれど、パソコンが苦手」という方は、手書き原稿のみ用意し、文字入力以降の作業を任せられる印刷会社を選ぶとよいでしょう。
ですが、せっかく自費出版を作るのですから、プロに任せる場合でも、事前に冊子印刷の基礎知識を押さえておくのがおすすめです。そうすることでよりスムーズに、より納得できる形で冊子を作ることができます。

役立つ印刷専門知識 9選!

ここでは、冊子を作る上で覚えておくべき主な専門用語と、その中でも特に大事な「フォント(文字)」について解説します。

・版面(はんめん、はんづら)

印刷をおこなう際、用紙に印刷されるページにおいて、文字や写真、図の入る領域を意味します。Wordなどで決める四隅の余白を除いた印刷される領域のことですね。冊子=複数ページで形成されるわけですから、全てのレイアウト領域を統一することで、より美しい仕上がりとなり、冊子全体の統一感も出ます。

・トンボ

印刷や断裁をする際の目印にするマーク。原稿の四隅につけることが一般的です。このトンボがないまま印刷をおこなうと、裏表の印刷位置がずれてしまったり、製本時の断裁位置がわからなかったりと悪影響を及ぼします。

トンボ解説

・のど

製本した際に、綴じる部分を言います。見開きの中心に近い部分。製本すると読みづらくなりやすいので、のど部分の余白は多めにとることが多いです。

冊子のど部分解説

・小口(こぐち)

本をめくって開く側のことを言います。のど部分の反対側になります。

冊子小口解説

・表紙カバー

自費出版冊子では、ほとんどが表紙カバーを装飾しています。カバーを装着することで高級感が一気に増します。表紙と本文は作成サイズで断裁し、仕上げますが、表紙カバーは表紙へ巻きつける分、横長の状態で仕上げたあと、手作業で巻きつけます。折り返し幅が短いと、冊子からすぐに外れてしまうため、大きな用紙で印刷をおこなうのが一般的です。
出来上がった冊子にもっとも触れる箇所になりますので、表紙カバーには耐久性と高級感を備えたPP加工を選択されるケースが多いのも特徴です。
(参考)PP加工についてはこちらをご覧ください。

表紙カバー解説

・見返し加工(みかえしかこう)

表紙中面と本文の前に用紙を貼り付ける加工で、耐久性が高くなる加工です。表紙や本文とは別の用紙を使用することも可能で、冊子のアクセントにもなり、自費出版では人気の加工となります。

見返し解説

・ノンブル

ノンブルとは冊子に記載されるページ番号のことを言います。目次を作成する場合は章タイトルのノンブルを割り当て、読む人がよりわかりやすいようにするためのものです。ページ下部の真ん中、左右、ページ上段の左右など、配置する場所は様々です。自費出版の場合は左右が多い傾向にあります。

ノンブル解説

・フォント

明朝体やゴシック体など文字デザインを表す書体のことを言います。縦書きの冊子には明朝体、横書きの冊子にはゴシック体がよく採用されています。
ゴシック体は文字によっては潰れてしまうこともあるため、大見出しなどで本文フォントよりも大きくしてから使うと良いかもしれませんね。

フォント解説
フォント解説

・柱(はしら)

本のタイトルや章名を各ページの上段や下段に入れることを言います。Wordのヘッダー機能でも挿入可能です。
読んでいる人が今どの章を読んでいるのかなど、よりわかりやすくなり便利な装飾となります。

柱解説

フォントは読みやすさの要!最適なサイズとは?

モノクロ冊子の印象や読みやすさを左右するのがフォント。特にサイズの統一は重要です。
フォントサイズや行間の広さがまちまちだと、いいリズムで読み進められず、ページによって内容の充実度に差が出てしまったりもします。
冊子全体の統一感を出すためには、最初に決め事をしておきます。
例えば本文のフォントサイズを10Ptに決めたら、それより目立たせたい見出しは大きめの12Ptに、副次的な内容の柱は小さめの8Ptに、といった設定をすると、メリハリがついて読みやすくなります。

・Pt(ポイント)とは

ポイントとは、フォントの大きさを表すのに一般的に使われる単位のことを言います。
ポイント数が大きくなるほどフォントの見た目も大きくなります。WordやExcelでも使われているので、お馴染みの方も多いでしょう。

・最適なポイント数は?

冊子などの印刷物では、フォントは6~10Pt以上の大きさにするのが基本です。
それより小さいと、印刷した時に線がはっきり出ず、読めなくなってしまうこともあります。
一般的なモノクロ冊子の本文には、仕上がりサイズがA4の場合には10Pt以上、仕上がりサイズがA5(A4の半分)の場合には9Pt以上の大きさのフォントが多く使われています。
A5サイズなどの小さい冊子では、フォントが大きすぎると1ページあたりの文字数が少なくなり、内容によっては読みづらくなることもありますので注意が必要です。
仕上がりサイズ、読む人の年齢などを考慮して、最も読みやすくなるフォントサイズを選んでいくと良いでしょう。

いかがでしたか?
上でご紹介したような印刷の基礎知識があれば、意外と簡単に自分だけの冊子を作ることができます。
今までの足跡や作品を気軽に形にできる自費出版、ぜひ挑戦してみてください。

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