モノクロ冊子印刷時のカラー設定

モノクロ冊子印刷をご注文いただく場合、データのカラー形式は黒1色、またはグレースケールで作成してください。CMYKで作られたデータの場合、強制的にモノクロ1色に変換することはできますが、淡い黄色や水色、ピンク色などは置き換えた時点で見えなくなる場合がありますので、避けるほうが良いでしょう。
一見、黒1色に見えても、CMYKが重なりあって黒(リッチブラック)に見えている場合もありますので、必ずモノクロ1色で作成されているかを事前にご確認ください。

Illustratorを使用し、オブジェクトをK(黒)1色で作成するには

メニューバーにある「ウィンドウ」を押してから「カラー」を選択すると、カラーパレットが表示されますので、CMYは0%、Kを100%にカーソルで設定します。

この状態になってから、データの作成を進めますとK1色で作成されたデータが出来上がります。

Illustratorを使用し、カラーデータをグレースケールに変換するには

・レイヤーのロックを解除

まずはじめにすべてのレイヤーとオブジェクトのロックを解除しましょう。
レイヤーのロックを解除するには、レイヤーパレットを表示して、鍵がかかっていない状態にします。
左画像には鍵マークがありますが、右画像は鍵マークが消えています。このように鍵がない状態にしてください。

・オブジェクトのロックを解除

続いてオブジェクトのロックを解除しましょう。
メニューバーにある「選択」を押すと「すべてを選択」がありますので、こちらを押して全選択された状態にしましょう。
macはcommand+A、WindowsはCtrl+Aでも全選択可能です。ロックされていない状態であればこの設定は不要です。

すべてをロック解除

・グレースケールへ変換

つづいてカラーデータをグレースケールへ変換しましょう。
メニューバーの中にある「編集」を押すと「カラーを編集」がありますので、その中から「グレースケールに変換」を選択しましょう。

作成開始時点でK1色で作成すれば、変換する必要もありませんから、モノクロ冊子を作る場合は最初からK1色で作ることをおすすめします。
画像をリンクしている場合など、記載した手順ではグレースケールに変換できませんので、リンク画像を配置する場合には、必ず画像の埋め込み処理をおこなってから、グレースケールへ変換しましょう。